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【サッカー】ミラン・インザーギ監督 その優れた人心掌握術 「スーペルピッポ名将への道2」

ヴェローナ戦、本田圭佑の2得点の大活躍もあり、3-1で勝利した

フィリッポ・インザーギ監督率いる「ACミラン

この勝利で、
4位に入り「チャンピオンズリーグ」出場圏内の順位固めの段階に入りそうだ。

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課題の守備も、落ち着く気配を見せつつある。

何より今や「ミランのエース」となりつつある本田を中心とした攻撃陣は好調だ。

その中心選手となりつつある本田圭佑を、心技体に渡ってサポート、擁護し続け、
本来の実力を開花させたのは、インザーギ監督ならではの人心掌握術の賜物だという
ことは、以前の拙著ブログ記事でも書いた通りだ。

そして、今回のヴェローナ戦の前になるが、2件の気になる記事を見付けたので、
ご紹介したい。


Yahoo!ニュース - 「ベンチばかりで腹が立つ」 うっ憤たまるエルシャラウィがベローナ戦で約1か月ぶりに本田と同時先発へ (Soccer Magazine ZONE web)


Yahoo!ニュース - ピッポ流チームマネジメント インザーギ監督が不満分子に対して「1月に出て行け!」 (Soccer Magazine ZONE web)

イタリア代表でもあるFWの「ステファン・エルシャラウィ」が自身が代表で怪我をし、

その後も小さな故障を抱えている間に、
前線の選手が固定化されてしまったことに対して

「ベンチばかりで腹が立つ」

と不満をマスコミにぶつけてしまったのだ。

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それに対しインザーギ監督は以下の様な対応を取った。

「エルシャラウィが怒っていることは、僕も、クラブも承知していること。プレーしたいという発言には敬意を持っている。全く悪いことではない。僕も現役時代そうだったから分かる。みんなプレーできないと怒るものだから。みんな落ち着いている。ミランは素晴らしい環境だ」
 表立って非難してしまえば、ミランの若き至宝の立場が悪くなる。指揮官は、あえてエルシャラウィのメディアに対する発言を不問としたのだろう。
 記事では「ファラオーネ(エルシャラウィ)のベンチにいたことへの不満の告白は、インザーギが正当化したが、選手みんなに通告した」と指摘している。試合前のチームに動揺を与えることになるため、我慢したが、ミーティングでは選手をこう一喝したというのだ。「不満を嘆くものは1月に出て行け!」


まず、エルシャラウィの発言を不問に伏し、その発言があった事実は
チームミーティングで選手全員に通告し、チーム内の不穏な空気を
落ち着かせた。
しかし、こういった利己的な発言や行動によって、再びチームが動揺を
起こさないよう「不満を嘆くものは1月に出て行け!」と一喝している。

この、インザーギがとった「飴と鞭」とも「信賞必罰」とも取れる姿勢は、自身の姿勢を明確に選手に示し、チームの雰囲気を引き締め、士気を高めるものであったと考えられる。
エルシャラウィはまだ若く「利己的な言動」をとってしまったことは、
「若気の至り」として許容したが、チーム内の不和を呼ぶような態度は、
2度目は絶対に許さないという監督としての懐の深さと厳然たる姿勢を見せたのだ。

そして、ジェレミー・メネズの負傷で回ってきた、今回のヴェローナ戦での
スタメン出場のチャンスにエルシャラウィは、本田へのアシストという形で
結果を出し、チームも勝利した。

インザーギが取った姿勢は、スポーツチームを率いる監督として「当然」という
向きもあるだろうが、実際にその場に立つとそのリーダーとして「当然」の
言動が取れない人も多いのが事実だ。

不満分子を「その気」にさせ、結果を出させることは難しい。

そして、少し前の本田の様なメディアやサポーターから轟々たる非難を
浴びせられている選手を擁護することも、一歩間違えば自分自身の立場も
危うくする可能性もある。

この

強い人心掌握術を持つインザーギは、近い将来、名だたる名将・名監督の中に名を連ねるに違いないと、私は確信している。


そして、名門ACミランの復活を実現させるのも彼なのだと。


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