王手をかけられ甲子園へ戻れるか、絶対絶命のタイガース。
先発オーダーの時点である程度、
チャンスを潰してしまった。
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メッセンジャーは、相変わらずの好投。
そして、大和の2度に渡る大ファインプレーも見られたが、
如何せん打線が悪すぎた。
シーズン終盤からCSと打たれまくった摂津を相手に6回4安打。
頼みのゴメスは2三振と、全くタイミングが合わず。
最後はストッパー、サファテが制球を乱す中、
西岡がこのシリーズの自身を表現するかのような
ボテボテのホームゲッツーで、試合終了。
このシリーズで、西岡は打撃不振もさることながら、走塁、守備、
目に見えない多くのミスを犯した。
私が一番嫌な印象を持ったのは、第2戦終了後の西岡の発言だった。
「これまで勢い、勢いといわれてきたけど、それが止まった。
明後日からですね。(連勝は) 力だったのか、勢いなのかが証明される」
もちろん西岡は悪意を持って言ったことではないくらい理解している。
ただ、この時点でタイガースナインは「勢いが止まった」と認識していたはずだ。
それをダメ押しする様な、西岡の発言は不要だったと思っている。
タイガースの特異体質、短期決戦ということを考えると、
余計なことを言ってしまったなという感想を持ったことも事実だ。
結果や内容から見ても、タイガースとホークスには歴然とした
実力差があったが、これまでのタイガースのチームとしての
集団的心理の弱さを考えると「勢いは止まった、勢いは止まったんだ」と
思い込み過ぎた選手もいたかもしれない。
特定の投手や球場に以上に弱いという体質は、その辺りにあるとも思う。
情けないことだが、それがタイガースの現状であり、体質だ。
和田監督の投手交代のタイミングの不可解さや、今日のオーダー変更に見られる
采配に関しては、来季にも不安が残る。
ただ、明るい材料として再三に渡り、本塁へ走者を返さなかった福留の守備と肩。
そして、大和の凄すぎると言ってもいいセンターとしてのファインプレーの数々。
大舞台で抑えたことが来季への自信にもなるであろう歳内の好投。
これらはフラストレーションが貯まる試合の中で、キラリと光る清涼感を与えてくれた。