アドビシステムは次から次へと深刻な致命的「脆弱性」が発覚している「フラッシュプレーヤー」の最新の緊急修正パッチを発表しており、対策として最新バージョンへのアップデート及びバージョンの確認を促しています。既に日本国内でも脆弱性を突いた攻撃が確認されており、今回の脆弱性は最悪の場合システムを乗っ取られる可能性もあるとしています。
アドビ側は今回の脆弱性の危険度を4段階で一番高い「クリティカル」アップデート適用の優先度も、3段階中で最も高い「優先度1」としており。この優先度は、直ちに適用されること（例えば72時間以内）が推奨しています。
またFacebookのセキュリティ最高責任者のアレックス・スタモス氏は「アドビはフラッシュの終了宣言をすべきだ」と主張しています。
この直近で２度の「深刻な脆弱性」に対する緊急アップデート･パッチリリースを実施しているアドビ。
7月8日にイタリアでの「個人情報流出」から発覚したFlash Playerの「深刻な脆弱性」に対するアップデート、パッチが提供されました。
この後、更に「深刻な脆弱性」が発覚し、再び7月14日に最新のアップデート、パッチの提供と実施、現在利用中の「Adobe Flash Player」のバージョン確認も呼び掛けています。
今回、提供されている最新バージョンは、Windows版・Mac版のデスクトップランタイムが「18.0.0.209」、同じく延長サポート版が「13.0.0.305」
Google ChromeのWindows版・Mac版・Linux版およびWindows 8.1/8のInternet Explorer 11/10に同梱されているFlash Playerは「18.0.0.209」。これらのウェブブラウザーの自動アップデートにより、Flash Playerも最新バージョンに更新される。
Linux版については追って今週中にリリースする予定だとしている。
引用：インターネットウォッチ
なお、現在使用している「Flash Player」のバージョンは以下の「Adobe」の「Flash Player」のページで確認出来ます。
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
アドビは今回確認された「深刻な脆弱性」はこの脆弱性を突く攻撃が成功すると、システムを攻撃者に乗っ取られる可能性もあり、日本国内でも既に攻撃が行われたことを確認しているとしています。
修正した脆弱性の危険度について、4段階中で最も高い「クリティカル」とし、アップデート適用の優先度も、3段階中で最も高い「優先度１」としています。
この優先度は、直ちに適用されること（例えば72時間以内）が推奨されます。
■業界の動き、流れ
またこのところ、相次いでいるFlashの脆弱性の問題を受け、Facebookの最高セキュリティ責任者のアレックス・スタモス氏はTwitterで「Adobe SystemsはFlashの終了日を宣言し、Webブラウザ企業にその日にFlashを無効化するよう依頼すべきだ」
「開発者の多くがFlashは永遠に提供され続けると思っているから、わざわざFlashからHTML5に移行するために時間を使おうとしないのだ。（終了の）期日を決める必要がある」ともツイートしています。
GoogleはChromeやYoutubeでFlashから※HTML5に移行の動きを見せています。
※HTML5はプラグインを使用せずに、動画や音声グラフィックの描画が可能で、タグを用いることで、その表現が可能になります。
また、アップルの故スティーブ･ジョブス氏がFlashの脆弱性を嫌い（その他システム上の批判もあり）アップル製品にFlash Playerを導入せず、論争を続けたことは有名な話でもあります。
GoogleのYoutubeのHTML5移行の動きは以前からありましたが、Flashでないと使えない機能があったため、HTML5ベースをデフォルトプレーヤーに移行するのに時間が掛かりましたが、2015年1月末からHTML5ベースをデフォルトプレーヤーにしたことを発表しています。
まず、Flashを利用されている方はバージョンの確認、アップデートを実施することをお勧めします。
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