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【速報動画】ルマン24時間2016 悲劇の結末!トヨタ・中嶋一貴 優勝目前残り3分でマシンストップ!優勝はポルシェ!

最終更新:2016年6月20日 中嶋一貴・関係者コメント 決勝全体ハイライト動画追加
WEC・FIA世界耐久選手権第3戦「ル・マン24時間耐久レース2016」決勝。トヨタ5号車で優勝を目前にした中嶋一貴は、歓喜の瞬間まで残り3分。マシンはメインストレートで突如ストップするという悲劇の結末となりました。

ルマン初制覇の悲願達成に向け、最高のマシンで臨みレースをリードし、トップのまま最後にステアリングを握ったトヨタ5号車と中嶋一貴。首位を快走し、初の日本メーカーでの日本人選手総合優勝という快挙まであと1周で無情にもマシンはストップ。

総合優勝は、2年連続のポルシェとなり、2位にトヨタ6号車、3位にアウディが入っています。

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【目次】

何とかマシンから降りる中嶋一貴

ル・マン24時間耐久レース2016 決勝

2016年のルマンは大雨の中、セーフティカー先導のスタート。

セーフティカーが居なくなった、スタート直後に、トヨタ5号車が6番手まで後退するも、夜中のポルシェ、トヨタ、アウディの三つ巴の争いから、トヨタ6号車がポルシェ2号車を交わし、アウディがトラブルで脱落していく中、首位に立ちました。

燃費性能で1周分有利で且つスピードもあり、安定性も抜群の、TOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRIDは、大きなトラブルもなく、トップが5号車に入れ替わり、ポルシェ2号車とトヨタ6号車が2位を争う展開。

朝方から、優勝はこの3台に絞られ、5号車の最後のドライバー中嶋一貴は、初の日本メーカーと日本人選手の総合優勝という快挙を目前にし、ポルシェ2号車とのタイム差を1分30秒にまで広げた、23時間57分、ファイナルラップ目前のグランドスタンド前で、パワーを失い、無情にもマシンをストップ。

その横をポルシェ2号車が通り過ぎ、ポルシェチームもまさかの逆転優勝。

その後、中嶋一貴はハイブリッドの余力のみで、1周を走り、後続との差はまだ確保されていたものの、順位上は総合45位で完走扱いではない模様。

TOYOTA GAZOO Racingチームスタッフとドライバー達には、余りにも辛い、辛すぎるレースとなってしまいました。

なお、優勝は2年連続のポルシェ、2位にトヨタ6号車、3位にアウディ8号車が入っています。

ルマン24時間2016 総合タイム

P No. Cat Team Driver Car Laps Gap Best lap Pits
1 2 P1 Porsche Team JANI Neel Porsche 919 Hybrid 384 3:21.756 30
2 6 P1 Toyota Gazoo Racing SARRAZIN Stéphane Toyota TS050 - Hybrid 381 3 Laps 3:21.445 28
3 8 P1 Audi Sport Team Joest DI GRASSI Lucas Audi R18 372 12 Laps 3:22.206 29
4 7 P1 Audi Sport Team Joest FÄSSLER Marcel Audi R18 367 17 Laps 3:23.043 31
5 36 P2 Signatech Alpine LAPIERRE Nicolas Alpine A460 - Nissan 357 27 Laps 3:37.195 33
6 26 P2 G-Drive Racing RUSINOV Roman Oreca 05 - Nissan 357 02:40.6 3:36.558 35
7 37 P2 SMP Racing PETROV Vitaly BR01 - Nissan 353 31 Laps 3:40.065 32
8 42 P2 Strakka Racing WATTS Danny Gibson 015S - Nissan 351 33 Laps 3:38.795 33
9 33 P2 EURASIA MOTORSPORT JUNJIN Pu Oreca 05 - Nissan 348 36 Laps 3:38.605 33
10 41 P2 Greaves Motorsport CANAL Julien LIGIER JS P2 - Nissan 348 52.618 3:41.806 33
11 27 P2 SMP Racing MINASSIAN Nicolas BR01 - Nissan 347 37 Laps 3:39.445 36
12 23 P2 Panis Barthez Competition CHATIN Paul Loup LIGIER JS P2 - Nissan 347 01:50.3 3:39.629 33
13 1 P1 Porsche Team BERNHARD Timo Porsche 919 Hybrid 346 38 Laps 3:21.816 28
14 49 P2 MICHAEL SHANK RACING VANTHOOR Laurens LIGIER JS P2 - HONDA 345 39 Laps 3:37.339 32
15 43 P2 RGR Sport by Morand SENNA Bruno LIGIER JS P2 - Nissan 344 40 Laps 3:38.734 32
16 30 P2 Extreme Speed Motorsports BROWN Ed LIGIER JS P2 - Nissan 341 43 Laps 3:42.146 30
17 25 P2 Algarve Pro Racing PIZZITOLA Andrea LIGIER JS P2 - Nissan 341 9.817 3:40.450 34
18 68 Pro FORD CHIP GANASSI TEAM USA MÜLLER Dirk Ford GT 340 44 Laps 3:51.840 26
19 82 Pro RISI COMPETIZIONE FISICHELLA Giancarlo Ferrari 488 GTE 340 01:00.2 3:52.269 24
20 69 Pro FORD CHIP GANASSI TEAM USA DIXON Scott Ford GT 340 01:24.8 3:51.514 24
21 66 Pro Ford Chip Ganassi Team UK MÜCKE Stefan Ford GT 339 45 Laps 3:51.582 25
22 40 P2 Krohn Racing KROHN Tracy LIGIER JS P2 - Nissan 338 46 Laps 3:39.988 32
23 95 Pro Aston Martin Racing SØRENSEN Marco Aston Martin VANTAGE 338 01:43.1 3:53.293 24
24 97 Pro Aston Martin Racing ADAM Jonathan Aston Martin VANTAGE 337 47 Laps 3:53.809 25
25 63 Pro Corvette Racing - GM TAYLOR Ricky Chevrolet Corvette C7.R 336 48 Laps 3:53.398 24
26 62 Am Scuderia Corsa SEGAL Jeffrey Ferrari 458 Italia 331 53 Laps 3:56.671 25
27 83 Am AF Corse COLLARD Emmanuel Ferrari F458 Italia 331 02:54.9 3:56.639 24
28 88 Am Abu Dhabi-Proton Racing HEINEMEIER HANSSON David Porsche 911 RSR 330 54 Laps 3:57.989 23
29 12 P1 Rebellion Racing PIQUET JR Nelson Rebellion R-One - AER 330 27.381 3:26.838 35
30 61 Am Clearwater Racing MOK Weng Sun Ferrari 458 Italia 329 55 Laps 3:57.339 24
31 77 Pro Dempsey - Proton Racing ENG Philipp Porsche 911 RSR (2016) 329 01:02.0 3:54.377 25
32 22 P2 SO24 ! BY LOMBARD RACING MARIS Erik LIGIER JS P2 - Judd 328 56 Laps 3:43.769 32
33 86 Am Gulf Racing BARKER Ben Porsche 911 RSR 328 02:06.5 3:58.004 25
34 48 P2 Murphy Prototypes KEATING Ben Oreca 03R - Nissan 323 61 Laps 3:41.582 32
35 60 Am Formula Racing LAURSEN Johnny Ferrari 458 Italia 319 65 Laps 3:57.218 27
36 99 Am Aston Martin Racing HOWARD Andrew Aston Martin V8 Vantage 318 66 Laps 3:58.503 24
37 50 Am Larbre Competition RAGUES Pierre Chevrolet Corvette C7-Z06 316 68 Laps 3:57.739 28
38 84 CDNT SRT41 By OAK Racing SAUSSET Frédéric Morgan LMP2 - NISSAN 315 69 Laps 3:46.131 30
39 57 Am Team AAI BRYANT Oliver Chevrolet Corvette C7-Z06 306 78 Laps 3:57.939 23
40 67 Pro Ford Chip Ganassi Team UK TINCKNELL Harry Ford GT 306 02:48.8 3:52.453 26
41 78 Am KCMG HENZLER Wolf Porsche 911 RSR 300 84 Laps 3:58.417 23
42 31 P2 Extreme Speed Motorsports DERANI Luis Felipe LIGIER JS P2 - Nissan 297 87 Laps 3:39.156 31
43 34 P2 RACE PERFORMANCE LEUTWILER Nicolas Oreca 03R - Judd 297 14.774 3:43.647 33
44 55 Am AF Corse CAMERON Duncan Ferrari 458 Italia 289 95 Laps 3:56.634 27
45 5 P1 Toyota Gazoo Racing NAKAJIMA Kazuki Toyota TS050 - Hybrid 384 0.00 3:22.495 28
46 28 P2 Pegasus Racing TAITTINGER Inès Morgan - Nissan 292 92 Laps 3:41.670 33
47 98 Am Aston Martin Racing LAUDA Mathias Aston Martin V8 Vantage 281 103 Laps 3:57.718 26
48 38 P2 G-Drive Racing DOLAN Simon Gibson Gibson 015S - Nissan 222 162 Laps 3:40.274 21
49 13 P1 Rebellion Racing TUSCHER Mathéo Rebellion R-One - AER 200 184 Laps 3:26.957 20
50 44 P2 Manor RAO Matthew Oreca 05 - Nissan 283 101 Laps 3:36.259 27
51 46 P2 Thiriet By Tds Racing THIRIET Pierre Oreca 05 - Nissan 241 143 Laps 3:37.957 23
52 35 P2 Baxi DC Racing Alpine PANCIATICI Nelson Alpine A460 - Nissan 234 150 Laps 3:37.444 22
53 64 Pro Corvette Racing - GM MILNER Tommy Chevrolet Corvette C7.R 219 165 Laps 3:54.359 16
54 4 P1 Bykolles Racing Team TRUMMER Simon CLM P1/01 - AER 206 178 Laps 3:36.288 24
55 51 Pro AF Corse PIER GUIDI Alessandro Ferrari 488 GTE 179 205 Laps 3:52.541 15
56 71 Pro AF Corse RIGON Davide Ferrari 488 GTE 143 241 Laps 3:53.434 10
57 92 Pro Porsche Motorsport BERGMEISTER Jörg Porsche 911 RSR (2016) 140 244 Laps 3:53.500 12
58 91 Pro Porsche Motorsport ESTRE Kevin Porsche 911 RSR (2016) 135 249 Laps 3:53.754 10
59 47 P2 KCMG BRADLEY Richard Oreca 05 - Nissan 116 268 Laps 3:39.650 11
60 89 Am Proton Competition MILLER Marc Porsche 911 RSR 50 334 Laps 4:01.419 4

※ドライバーは、最終ドライバー。

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(動画)ルマン24時間2016 決勝 オールハイライト映像


(映像:WEC YouTube公式アカウント)

(動画)TOYOTA GAZOO Racingとポルシェスタッフは健闘を称え合う拍手


(映像:WEC YouTube公式アカウント)

レース後、TOYOTA GAZOO Racingからプレスリリースが出ていますが、5号車の突然のスローダウンについては「原因を特定する」という文言のみとなっています。

関係者コメント

今回の余りにも衝撃的な結末にライバル、アウディ8号車で3位表彰台に上がったオリバー・ジャービスは以下のコメントを発しています。

「表彰台に立っているべきはトヨタのドライバーたちだ。これは僕たちが表彰台に立ちたかった方法じゃない。もちろん僕たちはハードに戦ったし、自分たちの仕事をした。だけど、これが望んだレースの終わり方じゃないことはみんな同意してくれるはずだ」
「僕は個人的にはトヨタのドライバーたちを良く知るわけじゃない。だけど、彼らのことを思うと内臓がえぐられるような思いだ。僕は自分のあるべき立場で、彼らがハードワークに報われた勝者としてポディウムに立つのを見るべきだったんだ」
「こんなレースは二度と見ることはできないだろう。エンジンにしろターボにしろ、23時間57分走ったものが壊れると誰が思うだろう? 僕の気持ちは自分のパフォーマンスよりもトヨタにあるよ。すごく重たい気持ちだ」

(引用:AUTO SPORT web)

また、一時期最強を誇ったアウディ・チーム・ヨーストの代表ヴォルフガング・ウルリッヒも自身のチームを振り返ると共に、今回のアクシデントについてコメントしています。

「今年のル・マンは、なぜ世界で最も困難なレースであるかを再度示す週末だった。2台のマシンを無事チェッカーまで運んだチームを誇りに思うが、これは明らかに我々が望んだ結果ではない」
「ポルシェには2年連続勝利という成功に対し、おめでとうと伝えたい。そして、素晴らしいレースを戦い、18回目の挑戦にもかかわらず、またもほんのわずかに勝利に手が届かなかったというトヨタの結果は、このル・マンというレースがいかに難しいかを大いに物語っているだろう」

(引用:AUTO SPORT web)

以下はTOYOTA GAZOO Racing5号車・6号車全ドライバーと代表のコメントです。

TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・監督コメント

中嶋一貴(5号車)
まず、チームの皆に有り難うと言いたいと思います。TS050 HYBRIDは運転しやすく、すべては上手行っていました。レースの終盤、僅か20秒後ろをポルシェ#2号車が追い上げて来ましたが、上手くペースを作ることが出来、心配はしていませんでした。しかし、2周を残したところで万事休す。トロフィーを手にすることが出来なくなりました。最終周に、私がTS050 HYBRIDで走リ出すとマーシャルやファンはとても暖かく迎えてくれて、感情が高ぶるのを覚えました。来年こそトロフィーを獲得しに帰って来ます。

チーム代表 佐藤俊男
昨年から今回のル・マン24時間レースに向けて必死に努力を重ねて来たチームをとても誇りに思います。また、トヨタ東富士研究所、ケルンのTMG関係者の方々には深く感謝を申し上げます。昨年の雪辱を果たすために皆が短時間で競争力のある新型シャシー、パワートレーンを開発して来たことには胸が熱くなりました。我々はチーム一丸となって今年もル・マン24時間レースに臨みました。今日の結果については言葉に表すことが出来ません。一言で言えば"無念"かもしれませんが、我々は勝利の固い決意の元に、更に強くなってここに戻って来ることを誓います。

アンソニー・デビッドソン(5号車)
困難なレースでしたが、こんな終わり方になるとは思いもしませんでした。映画の脚本だとしても、こうは書けないと思います。結果を受け入れるのは、とても辛いものでしたが、強くなって帰って来るしかないと思います。

セバスチャン・ブエミ(5号車)
今日の状況を的確に表す言葉は見つけられません。我々はレースをコントロール出来ていましたし、勝利は目前でした。ル・マンは最も重要なレースだからこそ、こういう結果になるとは、受け入れられるものではありませんでした。完璧な準備をして来てこの結果ですから、チームはとても落ち込んでいますが、我々は来年の勝利に向けてスタートを切らなければなりません。

小林可夢偉(6号車)
残念ながら2位という結果は、望んでいたものではありません。我々は勝つためにここに来ているので、満足はしていません。TS050 HYBRIDの高いパフォーマンスを証明し、決勝レース中のファステストラップもマーク出来ました。#5号車についてはドライバー、スタッフ、エンジニアの悔しさはとても良く分かります。彼らは序盤のトラブルを克服して上位争いに復帰し、勝利に値するレースを戦いました。

ステファン・サラザン(6号車)
首位を走行しながら、#5号車がゴール目前にして勝利を逸するなど、とても考えられませんでした。どんなに酷い悪夢でもここまでではないでしょう。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。TS050 HYBRID は充分に速く、20時間にわたってレースをリード出来ました。我々には良いペースで走れる速いクルマと強いチームがあるということを示せました。しかし、レースは信じられない結末で終わってしまいました。

マイク・コンウェイ(6号車)
#5号車のことを考えると2位を獲得したと言っても複雑な気持ちです。今日は素晴らしいTS050 HYBRIDを自在に乗りこなしていました。彼らがどれほど落胆しているか、気持ちはとても良く分かります。我々はレースの大半で上位を争えたので、車両のパフォーマンスを示せたという点では、良いレースでした。1台が表彰台に上れたことは良かったのですが、我々はもっと良い結果を望んでいました。

(引用;TOYOTA GAZOO Racing 公式HP)

ルマン24時間2016 TV放送・ネット無料配信・速報動画・大会概要

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